また火事の話をします。
法律に「失火の責任に関する法律」、いわゆる「失火法」というのがあって、故意・重過失以外は、失火については賠償責任を問われないことになっています。
これは、木造家屋が多いことから誰もが火元になる可能性があり、相身互いということからきているとか。
そうはいっても、異常乾燥注意報のときにクロ焼きをやって一山焼いたとか、てんぷら鍋を火にかけっぱなしでズリシャベッておったとか、子供の火遊びをほっぽらけーておったとかは、重過失になり、損害賠償責任が伴うとされています。
海府では、かつて火元になった家は、その場での再建は許されず、ムラはずれに追いやられたといいます。
また、佐渡奉行所の地方役がまとめた手引書『地方向覚書』の「類焼並びに急変夫食農具代拝借凡例」によれば、類焼の家には男1日米2合宛、女1日1合宛で50日分貸し付けてくれたり、農具代も融資してくれることになっていますが、火元はのぞかれています。
さらに、火元は寺で7日間謹慎しなければなりませんでした。
当時は、もっぱら自然鎮火にまかせるしかすべは無く、ひたすら観音さんや不動さんや薬師さんなどにお願いするしかありませんでした。類焼防止には、腰巻を火元に向かってふるとよいともいわれ、高千のあるムラの大火では、女共が屋根にのぼって懸命に腰巻を振っていたといいます。
さて合併から一年。中央機能を強化するとして、周辺部の消防力が大戦末期の関東軍みたいに抽出されていきます。
ただでさえ消防車の到着時間にハンディを背負っている遠隔地では、ひたすら神仏を頼みにしたり、腰巻を振り回さなければならんのかなァ〜。
愚痴はともかく・・・・・・・
がんばるぞ! 消防団!!
ちーっとクラケー話になってしもうたかや。
ほんなら、昔話を一つ。
ちいさかった頃聞いた話だったか、どこか本で読んだ話だか、はてまた落語の元話だったか、ちょっとばかし心もとねーんだけも・・・・・・。
ある時のー、頭鉢がゆうにはノー
「おえー、てえそなもんだ。あれをしんなん、これをしんなん、さんと(段取り)をしるんで頭が痛てぇーわえー。ンナチ(あなた方)はそんなこともせんでもええし、楽だノー」
そうしると、胴柄が腹たってゆーには、
「んなこさ何ゆう。俺が上でドーガット(怠け)って、うめーもん食うたり、ええもん見たり、唄ども聞いてズリ遊んどるねーか。おらちみい。んながために、あちこちタンゾクして、うめえもんを運んだり、作ってやったり、エエンデ(歩く)やったりしとるねーか」
そうしると、頭鉢もゴー腹たてて、
「ンナチがために、こげな苦労をしとるのんに、そげに思うとるんならエエ。俺は何もしれせん」
ちゅうて、床伏したとさ。
そうしたら、胴柄も、
「おうおう、いじゃけりゃさらおけヘンチャンカボチャ。んながようなもんは千もなる」
ちゅうて、さらひっぽけーておったとさ。
そうしておったら、頭鉢が何もせんでおるもんし、胴柄は動け得んなるし、頭鉢は何も食えんなるしのう、ガラガラに痩せてしもうて、とうとう頭鉢も胴柄も死んでしもうたっちゅがの。
そいで、バンバン。終わりだ。
○もしもし、これって何かの比喩かえ?
△いやァ〜考えすぎだっちゃ〜。
2005-05-13 | おんごろべ